「あんた、謝りなさいよお母さんに!」
と、私の頭を押さえつけて、グイグイと下に押し込むんです。
「何をするのあんたっ!やめなさい!」
と止めてくれましたが、コトメが言うには
「お母さんの楽しみにしていた孫を流産したお前が悪い!
だから土下座して、許しを請わなきゃいけない!」
と、鬼のような形相で言い出したのです。
実の母親のトメもビックリしてたので、私のビックリは物凄かったです。
その後、トメが何とか怒鳴り散らしているコトメを連れて、出て行ってくれました。
退院後は、普通のコトメに戻っていたので、忘れたフリをして普通に付き合っていました。
トメも夫も大喜び。
ですが、コトメがその時から、私とあまり口をきかなくなりました。
って思ってたんですが、まあ、こちらの気のせいもあるかもだし、気にしないでおきました。
赤さんを連れてトメ宅へ行ったとき、トメは留守でコトメがいました。
「あれ、嫁さんじゃん。入ってよー。お母さん今買い物行ってるんだ。一緒にまとうよ!」
と、コトメが言ってくれたので、それに甘えてあがってしまいました。
コトメは、
「あ、トイレ?いっといでー。その間赤さん見てるから。」
って言ってくれたので、安心してトイレに入ったら、その直後物凄い泣き声が。