「いいことを思いついた。奥さんと別れて私と再婚しましょ!
奥さんとの子どもはかわいいから離れたくないんでしょ!
子どもも一緒に連れてきて!
あなたの子どもなら私は大事に育ててゆくことができる。
産まれてくる子どもと平等に 愛を注いであげられる!
ね、いい案でしょ?奥さんには父に頼んで生活に困らないくらいの慰謝料を渡してもらうから」
なんとか元嫁を刺激しないようにと、言葉を選びながら
「ごめん、なにもかもが突然で頭が混乱している、今日も仕事でミスをいっぱいした。
仕事も立て込んでて、 落ち着いて考える時間がほしい、
君も出産間近で不安なんだろう、こんな状況じゃ俺はなんにもできないし、
なんにも考えられない。とにかく安定するまで、
今は身近にいるお父さんとお母さんを頼ってほしい」と話した。
元嫁は「そうだね。昨日、突然子どもができたと言ったかと思えば、今日は離婚しろ!って難しいよね。
落ち着いて考えてほしい。私は産まれてくる子どもとずっと待ち続ける覚悟はできているから。
私は今でも俺君のこと愛してるよ、俺君は私のことどう思ってる?」
俺は「ごめん今は混乱して何にも答えられない」と言ってしまった。
元嫁は「わかった。でも俺君にはいつでも私という帰れる家族があるんだよ」そう言って電話をきった。
その後今嫁と話し合って、弁護士に相談することにした。
知人に俺の地元の弁護士を紹介してもらい、
月末に弁護士と元嫁父と3人であって話し合って、
元嫁の子どもと俺は一切かかわりがないことを
互いに確証する書類を作ってもらうことにした。
出産後にDNA鑑定もしてもらう約束もしてもらった。
弁護士事務所で元嫁父に再会したとき、最初誰だかわからなかった。
元嫁父はかっぷくのある体系だったのに痩せこけていてびっくりした。
かなり憔悴しきっていた。
俺の顔を見るなり 土下座するし、
話し合いの最中にも泣き出すし、
俺をなじったあの元嫁父かと疑いたくなるほどだった。
元嫁父が選んできた人とお見合いをさせていたらしい。
結婚を前程に交際が始まり相手も結婚に乗り気だが、
元嫁が最終的に結婚をする意思はないことを告げ破談になっていたそうだ。
今回の妊娠で元嫁がしていたことを知ったそうだ。
元嫁は、お見合い相手とすぐにカラダの関係を持っていたらしい、
避妊をせずに。当然相手はそれで結婚を意識する。
だが元嫁の目的は父親の認める相手の子どもを妊娠することで、結婚することではない。
妊娠したら俺と再婚して子どもを産めば、みんなハッピーと言うことだったらしい。
だから元嫁は父親の勧めるお見合い相手とせっせと子づくりに励んでいたようだ。
それで、今回妊娠した子どもの父親となる人物とつきあい出して、
1ヶ月ほどで元嫁のほうから破談を持ち出したらしいが、
相手の男性は何度も関係を持っていたから元嫁と
結婚する気満々だったらしく、諦めきれず元嫁父のところまで 凸してきたらしい。
そして元嫁父が元嫁に問いただして元嫁の考えを知り、
目的である妊娠をしたからお見合い相手とこれ以上交際する必要はないから別れたと言われ、愕然としたそうだ。
相手の男性には、急にマリッジブルーになってしまい
結婚が怖くなったと言うことにして、とりあえず破談を
受け入れてもらったそうだ。
元嫁父は、元嫁にその男性と結婚するか
子どもをおろすように説得していたが、
まったく聞き入れず、
元嫁は俺の行方を捜しまくっていたらしい。
一度まとめた文章をはしょるのがたいへん
もうすぐ終わる
その後、元嫁が出産して1ヶ月後にもう一度、
元嫁父と弁護士事務所で再会し、
生物的にも法的にも元嫁に
産まれた子どもと俺は親子関係になく、
まったくの他人であること、
今後、お互いの家族で接触しないこと
などなどを交わした。
一応、子どもは無事に産まれて男の子だそうだ。
スマホで写真も見せてくれたが何にも感じなかった。
元嫁父は、前回に会った時と年末に会った時に、
迷惑料としてかなりの額の金額の入った袋を持ってきたが、
俺は離婚時に慰謝料はもらってるし、
元嫁父の様子や元嫁の話を聞いていると哀れに感じて受け取りは拒否した。