そこに入っていった義理姉は、
あら、ご家族おそろいですね、
とにこやかに言った後
「Aさん、最近よく売店でいろいろ
買って召し上がっているみたいで…。
食事制限中ですので、控えていただけませんか?」と切り出したそうです。
するとそのお爺さんは
「わしゃ○○(お嫁さん)が是非にと言うから食べてるだけだ!」
「まあ、○○ったらなんてことを…。気が利かない嫁ですみませんねえ。」
旦那さんはばつが悪そうな顔を
するのみで俯いたお嫁さんをかばう事もしなかったそうです。
義理姉は笑顔のまま
「そうですか…。別居しているのに
毎日病院まで通って下さるほど
優しい方ですものね。
きっとお舅さんにおいしいものを、
と気遣われたんでしょうね。」
と言った後すかさず
気を使ったり甘えたりすると思うんですよ。
ですから、退院後の病気の管理のためにも、
お嫁さんではなく、奥様に面会に
来ていただけないでしょうか?」と言ったそうです。
義理姉さんは下の様に言ったそうです。
トメ:「けど…私も年だし…毎日はちょっと…。」
義理姉:「奥様に毎日会えないと辛い、と仰るならともかく。毎日くる必要はないんですよ。」
義理姉:「今日も電車でお見えですよね?大丈夫ですよ。毎日じゃなくていいんですから。」
○○さんへの気遣いで病気が悪化したら大変ですよ?
○○さんだって仮にAさんに買ってきてくれって
言われたら断りきれないじゃないですか。
何しろ毎日通ってこられる程優しいんですから。私なら、とても続きませんね」
「奥さんが来るべきだ」を繰り返したそうです。
そして「気が利く奥様がお見えになってくれれば、Aさんも心強いですよね?
今後はそのように御願いしますね」と、問答無用で終わらせたそうです。