ある日そんなことを繰り返していると、
突然、仕事に行っているとばかり思っていた
義姉が現れた。
何故か裁縫道具や洗濯ばさみ、
書類とかを綴じるクリップ、
ガムテープなどを持って。
ニッコリ笑う義姉。
青ざめるトメ。
何処に隠れていたのか、
全然気づかなかったと本気でビビる私。
そして義姉は、
聞いたことないような低い声で
「選べ」と言った。
「え?」と戸惑うトメと私。
義姉は持っていたものをテーブルの上に並べ、
「選べっつってんだよクソババア。
てめえの口を塞ぐものだよ。
好きなのを取れよ。
私のお勧めはお口チャックかな、本当の意味での」
さーっと青ざめていくトメ。
綺麗な言葉遣いの義姉しか知らない私も同じく。