停電?
びっくりしたが反応が鈍くなっていたのか、
しばらく動けずにいたら、ドアの開く音と同時に、
体中を衝撃が包んだ。
で、意識があったのはここまで。
次に気がついたのは病院だった。
私は酸素吸入器までついていて、
非常に危険な状態だったらしい。
病院とわかった瞬間にお腹をさわると、
指先に包帯らしき感触と何もない空虚感があった。
不思議とここに赤ちゃんはいないことを悟った。
起きようとしたが、看護士さんに止められて寝かされた。
あかちゃんがどうなったか知りたかったが、
聞くと怖い話になりそうでパニックのうちにまた意識を失ったらしい。
次に目が覚めた時にはダンナがいた。
今度こそとあかちゃんの話を聞いたら、
なんと無事に生まれ、現在保育器の中。
この時初めて涙が出た。