その後いかがですか?8
あの後、家を出ました。
夫に会わず書置きを残して出ろと言ってくれた人もいましたが、
捜索願を出されたら面倒だし
書置きを夫が握りつぶす可能性があったので。
荷物を持って「出ます」と言うと夫は
「別に暮らすのはかまわないが、
ちゃんと通って来れるんだろうな?」と。
私が別宅から、義母の介護に通うと思っていたようです。
私が言いかえすより早く、
義母が「この馬鹿!」と杖で夫を殴打。
夫はなぜ自分が殴られるのかわからず呆然としてた。
その後義母が
「知ってるんだ」みたいなことを言いだしました。
私が目の前にいるからはっきり言わなかったけど、
どうやら夫が浮気してるのを知ってる、
というのを匂わせた言葉。
離婚されると困るから私に隠してた模様。
夫と義母が言い争ってる間に、
ぺこっと頭だけ下げて出てきた。
家のすぐ前は坂で、そこを下るとすぐがバス停なので、
結婚後初っていうくらい全速力でその坂を走り下りた。
腰が悪いんで普段はそろーっと下りてたが、早く逃げたくて。
火事場の馬鹿力?ですかね。
行き先は見ずとにかくすぐ着いたバスに乗りました。
そしたら温泉街行きだった。
以前、家庭板で読んだ話に
「同居の義実家(だったかな?)を出て温泉に行った」というのがあって
いいなと憧れてたからそのまま終点まで乗りました。
もともと実家とは縁もゆかりもない場所に
しばらくいるつもりだったし。
バスに乗ってる間にスマホで
夕食付の安い宿を見つけて予約。
義父が遺してくれたお金と独身時代の貯金を足せば、
七桁後半のお金があるし1~2泊くらい
バチは当たらないだろうと思った。
部屋に入ってすぐ、お茶持ってきてくれた仲居さんに
「同年代の女性で話し相手になってくれる仲居さんいませんか?」
って訊いたら夕食のあと派遣してくれた。
その人にチップ渡して、
冷蔵庫の中のビール二人で飲みながらずーーーっと愚痴を聞いてもらった。
うんうんとただ愚痴を聞いてもらうの、めちゃくちゃ癒やされた…。
恥ずかしくてネットにすら書けなかったこともいっぱいしゃべった。
そこに2泊して、今は全然違う土地にいます。
万が一があるのでどういう場所かは書きません。
でもここで仕事を見つける予定です。
夫は一週間音沙汰なしでしたが、
今週に入って急にメールをたくさん送ってくるようになりました。
家事と介護の手がなくなって本格的に不便さに気づいたみたい。
離婚するために着拒はできませんが、返事はいっさいしてない。