独身で飽きっぽく仕事が長続きしないものの、
物欲だけは人一倍で「出世払いで返すね」を決め台詞に、
結婚当初から私達夫婦に何度も金を借りにきたコトメ。
自分達も決して裕福ではなかったため拒否するも
「なんとかしてやれ」と命令してきたウトメ。
当時ややエネ気味だった夫は私の手前、
表面は渋々としていたが、結局コトメの望むままに
金を渡していた。
そんな感じで10年過ぎた。
ふとしたきっかけでエネ脱却した夫。
ウトメ宅に遊びに行った時に案の定
「貸して」と言ってきたコトメに一喝。
私がこれまで記録していた
コトメへの借金の一覧表をウトメコトメに披露。
「こんだけ貯まってるけどいつ返してくれる?
出世払いって事は利子上乗せして返すんだよね。
年率何%出す予定?この際だからはっきりさせろ」と。
急に7桁の数字を請求書を出されて目を白黒させるコトメ。